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■借り暮らし、といっていいのか。
借り暮らしのアリエッティをみていました。
映像がとにかく綺麗ですよね、自然物と人工物がうまい具合に共存している世界、人間にとっては些細な小物も小人たちにとっては生活必需品になる、というところがおもしろいと思います。
ただ、これで見るのは2度目なのですが、やっぱりどこか違和感を感じました。それが何なのか、2度目でなんとなくわかった気がしました。

「借り暮らし」と銘打っていますが正確には盗んでいるわけです。
もちろん必要以上のものは持ってこないというのがルールのようですが、それでも盗んでいることに変わりはありません。
ティッシュ1枚でも角砂糖1個でもそうです。それに対してのありがたみというものを彼らからは感じないんですよね。借りて(盗んで)当然というか、そうしなければ生きていけないので彼らにとっては人間が動物を狩るのと一緒なのかもしれません。
しかし家の中を見ると80円切手をポスター代わりにしていたりします。あれもきっと盗んできたものでしょう。それは生活必需品とは言えない気がします、もしその切手が住まう人にとって思い出の品だったら、どうするのでしょうか。どう気づくのでしょうか。
そうやって人間の家から盗んできているのだからそれに対しての多少の罪悪感やありがたさというものを、両親からアリエッティに教えなくてはいけないんじゃないかなと思いました。
せめてその申し訳なさの部分がちゃんと描かれていたら小人たちの心象がもうちょっと良くなったと思うのですが…盗んでいるのにただただ人間を忌み嫌っている。ハルさんみたいな人にみつかったらそりゃもう大変なことになるから仕方が無いのかもしれませんが…

ちなみに原作ではハルさんは、以前一緒に働いていた同僚にたびたび物が無くなることをハルさんがやったんじゃないかと責められた過去があるんだそうです。だから小人を嫌っているのだとか。
そういう部分も描いてあげないと、本当にただ単にハルさんは悪者になってしまいますよね。
でも興味本位で捕まえて見世物にしようとする人間は必ずいると思います、そういう部分の象徴に使われてしまったのかもしれません。気の毒なハルさん。

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