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■苺狩決戦―久能山の戦い―

ないわ。
その後そばももちも食っている。戦慄が走る。
このHPに何度か遊びに来てくださっている方ならご存知かもしれませんが、 「恐怖のダイエットノート」というものを連載しております。

この中に、ダイエット中にもかかわらずイチゴ狩りへ行き
イチゴを51個完食したことが記載されていました。
嘘に決まってると思ったのですが、母に確認したところどうやら正しい数字のようでした。

当時私は小学生か中学生くらいだったはずです。
大人になった今ならこのすさまじい記録を抜けるのではないか。

そう漠然と考えていたところに会社の元同僚が飲みの席で「イチゴ狩りに行ったことがないから行きたい」と言っていたので、早速バスツアーを予約し、出陣する運びとなりました。

今日はその戦いの一部始終をご報告したいと思います。


◆バスツアーに参戦。

これに乗って戦いの舞台へ。
いざ勝負の舞台へ。
本当はすべて自分で計画を立てようと思っていたのですが、時間の都合やお金の都合もあったので
バスツアーを予約することにしました。

イチゴ狩りがメインですが、富士宮焼きそばの引換券もついてたり、浅間大社にお参りに行ったりという
ボリュームたっぷりのツアーです。

でも今回の目的はあくまでもイチゴを狩ることです。
過去の自分を打ち負かすことです。
イチゴの前に富士宮焼きそばを腹に入れてしまったら勝てるものも勝てなくなります。

くれぐれも食べ物の選択、分量には気をつけねばと、朝食は食パン1枚のみ食べておきました。
これが後々誤算となることにこの時点では気づいていませんでした。

てくてく。
参加者の多さにびっくりする。

集合場所は上野と新宿の2箇所だったのですが、上野で乗車した人数が私たちを含め6人しかいなかったため
「本当にこんな少人数で行くのかな」とちょっと不安になっていたのですが、新宿で乗車した方たちが多く満席になりました。
新宿西口周辺は様々なバスツアーに参加する人と無数のバスであふれかえっていました。
正直なところ、バスツアーがこんなに人気があるなんて思いもしませんでしたので、びっくりしました。

さて、人数もそろったところで、いよいよバスは一路西へ向かいます。

◆誤算その@:早すぎた朝食とサービスエリア。

今回のツアーのスケジュールは以下のようなものでした。

海老名SAで休憩⇒浅間大社でお参り⇒久能山でイチゴ狩り
⇒日本平の展望台散策⇒わざび漬けのお店でショッピング⇒海老名SAで休憩⇒新宿で解散

今日のメニュー。
戦いへのシナリオ。
魔の時間帯。
魔の時間帯へ突入。
イチゴ狩りの舞台は久能山という、石垣イチゴで有名な観光スポットです。

久能山といえば徳川家康公が祭られている場所でもあります。天下統一した家康公です。これはご利益がありそうな場所です。

もらったパンフレットを熟読していたのですが、なんとここにきてもうお腹が空いてきてしまったのです。

実は上野集合は朝6:50というかなり早い時間だったため、腹ごなしに食べた食パン1枚は実は朝5:00に食べたものだったのです。

食後約4時間半経過。

空腹が襲ってくる魔の時間帯へ突入してしまいました。
戦いに備えて間食になるようなお菓子等は持参しておりません。

このまま我慢するぞと自分に言い聞かせていたところで、タイミングが良いのか悪いのか海老名サービスエリアで休憩ということになりました。

海老名サービスエリアといえば、サービスエリアブームの発端となった場所ともいえる、今では有名な観光スポットです。
これは、まずい。予感は的中しました。

でかいなー。
とても大きなサービスエリア。
うまそうだなー。
この辺にしか目がいかない。
ダメだ。
多すぎる誘惑。
ダメだダメだ。
芳しい匂いが私を包む。

トイレを済ませて早々に立ち去ろうと思ったのですが、足が勝手に食べ物が並ぶ方へと進んでしまいます。
有名なサービスエリアだけあって「海老名サービスエリア限定!」という誘い文句が付いた品々ばかりです。

ただでさえ「限定」という言葉に弱い私ですが、このときは空腹も重なっていましたので、もう限界でした。

惨敗。
早速一敗目。

ギャル曽根も絶賛したらしいエビエビ焼きです。たこ焼きのタコの変わりにエビが入っています。
とてもとてもおいしかったです。でもちょっと切ない味がしました。
私のこの気持ちを知ってか知らずか、元同僚は隣でおいしそうにでかい豚マンを食べていました。

イチゴに挑む前に早速黒星がついてしまいました。もうここからは一敗も許されない状況です。

敗戦者を乗せたバスは次の目的地である浅間大社へ向かいました。ここで昼食の予定です。
また勝負の舞台が開幕します。

◆誤算そのA:人の話を忘れ、大盛りを侮る。

浅間大社で昼食をとる、というのがこのツアーのスケジュールだったのですが、そもそもイチゴ狩りに行く前に腹を膨らせてしまうこのプログラム編成はどうなんだ、と若干の憤りを感じました。

そんな私の怒りをよそに、ここで浅間大社への参拝前にあるものが参加者に配られました。

チャラか。
先ほどの一敗をなかったことにしてくれるのですか。

この地域は「富士宮焼きそば」というB級グルメで有名になりました。
私も静岡出身者として一度は食べてみたかったものの一つです。

そしてツアーの料金に含まれているこの『麺財符』があれば、500円分の富士宮焼きそばを食べられるのです。
添乗員さんが「これが500円券になってますので、目印のあるお店でお買い物券としても使えますよ」と付け加えていました。

こういう「無料券」の類はたいてい微々たる量しかもらえないものです。
どうせ焼きそばちょっとだけなんだろうと侮りつつ、まずは浅間大社の参拝に向かいました。

きれいだ。
由緒ある神社。
よろしくお願いします。
勝利祈願を行った。
曲者。
休憩中、何者かが弓矢で私を狙っていた。
今日の運命やいかに。
かわいいおみくじをひいてみる。

戦いを忘れてとてものどかな空気に触れました。
都会を離れてたまにはこういうところに来るのもいいものだなと、暫しの休息です。

参拝の後、今日の命運を占ってみようということで、かわいらしいおみくじを引きました。

大吉!
おお、大吉!
着てないし。
が、なぜかポップなラッキーアイテム。

結果はご覧の通り大吉でした。これは何か良いことが起こりそうな予感です。

しかしこのラッキーアイテムは何なのでしょうか。
由緒ある場所でTシャツ着ろと言われるとは思いもしませんでした。
めざまし占いのラッキーアイテムくらい曖昧です。しかもこの日はTシャツを着ていません。

ちなみに元同僚のラッキーアイテムは「電卓」でした。微妙な空気が流れました。

気を取り直して富士宮焼きそばの店が並ぶ「お宮横丁」へと向かいました。

にぎわう。
両サイドにお店が並ぶ。焼きそばの香りが充満している一帯。

先ほどの『麺財符』を使って、ここで昼食を取ります。

前述しましたが、無料券の類はたいていしょぼい取引しか出来ないものというイメージがあったため、
そんな大した量は出てこないだろうと、元同僚共々普通に焼きそばと引き換えてしまいました。

そして出てきた焼きそばがこちら。

多っ!
お、多い。
麺も太い。
麺が太い。それが売り。

とてもおいしそうな、大盛り焼きそばが出てきました。
この『麺財符』は大盛りのみと引き換えだったそうです。

写真ではわかりづらいかもしれませんが、結構な分量です。
元同僚もこれには驚いていました。ちなみにこの元同僚、とても華奢で小さな娘さんです。

この大盛り焼きそばを見た後、添乗員さんの言葉を思い出しました。

『500円分の買い物券にもなりますよ』

なぜ焼きそばを1つにして元同僚と分ける、という考えに辿り着かなかったのか。
そうすれば残りの500円をもっと有意義に使えたはずです。
焼きそばの魅力に取り付かれたせいで、添乗員さんの言葉を心にとどめておくことが出来ませんでした。

若干悔やまれつつも、一口食べてみるとこれがまあなんておいしいんでしょうか。
コシのある太麺と、薄味ながらも口の中に広がる香ばしさ、そして高原で育ったキャベツの甘み。

うまいうまいと食べているうちに…

あ、完食。
食べちゃった。あっさり2敗目。

いつの間にかなくなっていました。

お腹が空いていたわけではありません。ただ目の前のおいしい物を食べたかったのです。
欲望のままに動いた結果です。でも惨敗です。
なぜならこれでもう食べれないというくらい満腹になってしまったのです。
ああ、Tシャツを着ていなかったからこういう結果になったのだろうか。

そんなくだらないことを考えつつイチゴ狩り決戦まであと1時間。
膨張した胃袋とともにいよいよ決戦の地へと向かいます。


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